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マイクロソフト、AIが自然言語をプログラミング言語に翻訳するツールを一般提供開始

7月 6, 2022

米マイクロソフト社は6月22日から、自然言語をコンピューターが理解できるプログラミング言語に翻訳する「Codex」を利用した、AI(人工知能)コーディング支援ツール「GitHub Copilot」を一般提供している。

また、AIが支援するソフトウェア開発ツール(以下、AI支援ツール)を使って、自然言語でモデリングソフトを操作する様子も公開した。

Codexは、米サンフランシスコに拠点を置くAI研究開発企業「OpenAI」が開発した機械学習モデルで、自然言語によるコマンドを12種以上のプログラミング言語のコードに変換できる。

インターネット上のペタバイト級の言語データで学習させた自然言語モデル「GPT-3」 に由来し、GitHub上のソースコードでも訓練されている。

マイクロソフトのCTOであるケビン・スコット氏によると、Codexがソフトウェア開発にもたらす生産性向上効果は驚異的で、これまで2時間かかっていた作業を2分でこなせるようになるという。

● GitHhub Copilotが一般提供開始

今回一般提供を開始したGitHub Copilotは、2021年6月に初めて公開された。

数万人のユーザーに向けて、JavaやPythonなどのプログラミング言語のコードの約40%を提案している。

マイクロソフトは、5月24に実施した開発者向けイベント「Microsoft Build」において、GitHub Copilotの一般提供を開始することを発表していた。

同ツールはCodexを利用して、開発者が書いたコードからコンテキストを読み取り、追加すべきコードや関数を提案する。

● AI活用でローコードからノーコードへ

また、マイクロソフトはCodexを利用したAI支援ツールを使い、リアルタイム3Dエンジン「Babylon.js」で作業する様子も公開した。

AI支援ツールのテキストボックスに「太陽系のモデルを作って」と自然言語でコマンドを入力すると、Babylon.jsに適した太陽系モデルのコードに翻訳し、3Dグラフィックを出力する。

Codexについて、OpenAIのプロダクト&パートナーシップ担当バイスプレジデント、ピーター・ウェリンダー氏は、次のように語る。

「このツールは、ソフトウェア開発プロセスの中のあまり楽しくない作業を排除することでコーディングの生産性を高めてくれます。また、忘れていたことを思い出させてくれたり、問題解決のアプローチを考案してくれたりもします」

「そして多くの場合、このツールは、作業の最も面白くない部分を極めて迅速に片付けて、最も興味深い部分に到達できるよう助けてくれます。これにより、創作の体験がより心地よく、刺激的で楽しいものになります」

また、マイクロソフトのビジネスアプリケーション&プラットフォーム担当コーポレートバイスプレジデントのチャールズ・ラマンナ氏は、次のように述べた。

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