オフショア開発において、ベトナムは魅力的な委託先として知られています。2021年にはベトナムはオフショア国ランキング上位トップ6に入りました。ここ数年、ICT産業は急速に発展し、世界中の企業に新たな価値を与えています。その発展の道で、IT人材は縁の下の力持ち的な存在です。本記事では、これまでベトナムのIT人材を分析したうえで、ベトナムIT人材の魅力と、その謎解きを説明します。
1．ベトナムのIT人材の現状
若者の優秀なIT人材が豊富な国：
デジタル技術の波は世界に寄せて、あらゆるの業界を変革させるようです。技術が進歩するにつれて、優秀な人材をはじめとするIT人材の需要が高まる傾向があります。例を挙げると、2023現在、440万人のITデベロッパーを有するアメリカは、IT人材の需要が2020 年から 2030 年にかけて 21% 増加すると予測されています（アメリカの労働統計局により）。そこで、ここ数年、アメリカなどの先進国は、優れたIT人材をはじめとするIT人材が豊富な国からソフトウェアデベロッパーなどを採用する傾向があります。ベトナムはITエンジニアの数で世界第8位となり（TopDevのレポートにより、2023年6月時点で、53万人のITエンジンニアを有する）、大いに注目さています。
TopDevの2023レポートでは、53万人のITエンジンニアのうちに、56％のは20～29歳、26％のは30～39になることがわかります。仕事柄として、最新のテクノロジーを継続的に学習したり、朝晩にもかかわらず仕事を処理したりするべきため、活力のあふれる若者を採用すればいいのではないでしょうか。しかも、毎年、ITまたはコンピュータサイエンスの専攻をしている卒業者数は5～6万人となるので、ベトナムは若者のITエンジンニアを継続的に提供できます。長期的なプロジェクトを実行したい企業は、ベトナムのIT企業と協力したら、途中でIT人材が足りないことを悩まなくていいのではないでしょうか。
ベトナムのIT人材の魅力から見ると、「若者が豊富な」という点はもちろん、「IT人材の能力」も目立つ点です。
学齢の面では、TopDevが7万以上のデータを分析した2023年のレポートによれば、74％のは大学・短大でITまたはコンピュータサイエンスの専攻をしていたことが明らかになりました。同レポートでは、60.5％のは仕事で使える英語レベル（特に読解力と聴解力が良い）を持っています。少数派は、日本語や韓国語でもうまく話せます。つまり、ベトナムのITデベロッパーと協働するとき、言語の壁がなくなります。英語を使用しないお客様の場合、お客様の言語が堪能で、IT技術の知識を持つブリッジSE（簡単に言えば、ITデベロッパーとお客様のかけ橋の役割を果たす人）が多くいます。ベトナムの統計によると、2023時点で、数万のブリッジSEがIT業界で活躍しています。
経験の面では、50％以上のITデベロッパーが3年以上の実務経験、約26.7％が4〜7年の経験を持っています（TopDevにより）。つまり、530万人のITデベロッパーの半分以上は、ミドルレベルになるため、専門知識が深い人を必要とするプロジェクトでも適切なエンジンニアを選ぶことができます。
技術力の面からみれば、ベトナムのIT人材は複数の言語プログラミングとプラットフォームに対応できます。そのうち、NodeJS、Java、MySQL、Spring Boot、Laravel、.NET Core、Django、AWS は、最も人気のあるテクノロジーです。
「安価な人材」の印象から徐々に脱却：
ベトナムのIT人材に支払わなければならい費用は他の国に比べてかなり安いと思われています。簡単な比較を行えば、ミドルレベルのITエンジニアの場合、インドのITエンジンニアなら月収は平均的に1209米ドルとなり（Glassdoorにより）、ベトナムのITエンジンニアなら月収は983～1436米ドルになります。新人またはジュニアレベルの場合、ベトナムのITエンジニアのコストは他国対比でもっと安いです。「ベトナムオフショア開発の単価相場」を踏まえて、ベトナムのITエンジンニアの月額は23～40万円（一方、インド：30～45万円、中国：45～50万円など）です。それはかなり安いでしょうね。
ただし、ここ数年、ベトナムは徐々に「安価な委託先」の印象を脱却しています。昔から、ベトナムは他国より人件費が安いため、ベトナムのIT企業を選択してオフショア開発を委託する企業が多くあります。しかし、近年、ベトナムを思い出せば、安価な人件費だけではなく、優秀なIT人材を有する国だと思われます。AIやビッグデータ、クラウドコンピューティングなどの先端技術のITエンジンニアは年々増加しています。また、ベトナムのIT企業は、優れた人材を活用することで、仲介業者としてソフトウェアの「加工」を行うより、ベトナム人の知恵ありふれたベトナム製のソフトウェア・システムを創出しています。例として、AI技術を活用した顔認識勤怠管理システムである弊社のFaceXは、6000人の従業員を擁する製造企業の出入管理をサポートすることが挙げられます。FaceXは2023年4月時点で、フトウェア・アウトソーシングソリューション分野で「SAO KHUE賞 (日本語で斗掻き星という意味)」を受賞しました。
VTIだけではなく、他のIT企業によって、ベトナム製品が次々と登場しました。これはいつか、世界の技術の図にベトナムIT人材が自分の足跡を残せると信じています。
2．2024年のベトナムIT人材
2022～2025年に、「データサイエンティスト」、「DevOpsエンジンニア」、「クラウドエンジンニア」、「AIエンジンニア」、「フルスタックデベロッパー」への求人需要が高まるつつあります。それに対して、AIやクラウドなどの先端技術とか、フルスタックに必要なスキルと技術とか、を学習するITエンジンニア数が高くなると予想されています。
注：
#1: 人工知能と機械学習
AI/ML テクノロジーの需要は高く、開発者は自然言語処理、コンピューター ビジョン、予測分析などのタスクに AI/ML テクノロジーを活用しています。 人気のあるフレームワークには、TensorFlow、PyTorch、Caffe、Keras などがあります。
#2: クラウドコンピューティング/AWS
AWS、Microsoft Azure、Google Cloud などのクラウドプラットフォームは、スケーラブルで柔軟なアプリケーションを構築するために広く使用されています。 開発者は、クラウドのアーキテクチャ、展開、管理を学びます。
#3: フルスタック開発
フルスタック開発には、フロントエンドとバックエンドの両方のテクノロジを使用して、完全な Web アプリケーションを構築することが含まれます。 人気のあるスタックには、React.js、Angular、Node.js などの JavaScript ベースのフレームワーク/ライブラリが含まれます。
#4: DevOps
DevOps は、開発と運用の実践を組み合わせて、ソフトウェアのデリバリーとインフラストラクチャの管理を改善します。 Docker、Kubernetes、Jenkins、Ansible などの一般的なツールは、プロセスを自動化し、継続的な統合/展開を実現するために使用されます。
一方、ITまたはコンピュータサイエンスの専攻を提供する大学・短大は、学生が「高い英語レベル（少なくとも700～800点のTOEIC）」を持たなければ、卒業できないという規定を定め始めました。近未来、外国語が堪能で、IT技術に精通しているIT人材が多くいると信じています。
まとめ
将来にも、チャレンジ精神をもって、新たな価値の創造に努めている、活力のあふれるベトナムのIT人材は、確かに自分の魅力を保ちます。ベトナムのIT人材を採用する際に、弊社のIT人材提供サービスをご検討してください。IT人材採用や教育による広いIT人材のネットワークを構築したVTIは、貴社の要件に合わせた人材を提供できます。
