将来は不確実ですが、メインフレーム上で動作する数十年前の言語は、パンデミック下でもその持続力を証明しました。COBOLは1959に誕生から64年を迎え、今でも多くのデベロッパーに使われているものです。
「現在2023年、COBOLは未だ「健在」です。 メインフレームの同僚も同様だ」と北テキサス大学の IS 教授レオン・カッペルマン氏は語りました。その理由の一つは、「それらに代わるビジネスケースがないこと」だとカッペルマン氏は説明しました。ですが、将来にCOBOLの需要がまだ高いか、噂通りに10年後「死んだ言語」になるか、真の答えが分かる人は少ないです。
1.COBOLの略史
COBOLは Common Business-Oriented Language の略で、ビジネスマンがコンピュータ プログラミングをより簡単に実行できるようにすることを目的として 1959 年に開発されたプログラミング言語です。 Concise Encyclopedia of Computer Science によると、FORTRAN などの当時のプログラミング言語は理解が難しく、基礎となるハードウェアに依存しており、UNIVAC I や IBM の科学用コンピューターなどの異なるコンピューターでは同じプログラムを実行できませんでした。 COBOL の設計者は、複数のコンピュータ間で移植可能で、より多くの英単語を組み込んだプログラミング言語がより広く使用されると考えています。
この計画は思った通りにうまくいきませんでした。移植性が向上したとはいえ、COBOL での記述を学習することは依然として難しくて、IT技術を備えたビジネスマンでも使用しにくかったので、普及しませんでした。ところが、英語を広範囲に含めることで COBOL は読みやすくなります。そして、COBOLを使って、事務処理用のプログラムの効率が高まるため、膨大なデータの処理を必要とする業界(銀行や政府など)に多く使われているメインフレームに用いられます。
長年にわたり、コンピューター プログラミングの分野が Java やその他の最新プログラミング言語などのオブジェクト指向言語に移行するにつれて、大学のプログラミング クラスで COBOL が教えられることは珍しくなりました。 徐々に、COBOL は段階的に廃止されるように見えました。
2.需要が安定しているCOBOL
200兆行のコードがまだ存在する謎は?
専門家の統計によると、世界中にCOBOLは200兆行以上のコードがあります。「IPAソフトウェア開発データ白書2020年」によると、日本では使われている開発言語の割合を見ると、COBOLは2位として15%を占めました。
では、なぜCOBOLは多く使われているのでしょうか?理由を挙げると、長年にわたって、COBOLは高い安定性と、多量のデータを同時に処理する可能性で多く知られています。それに、COBOLシステムは非常に構造化されており、かなり保守しやすいだと評価されます。そこで、 大量の取引を効率的かつ迅速に処理可能で、安定しているものが必要な業界(銀行、証券会社、保険、政府機関など)はCOBOLを使っているシステムに愛用しているのではないでしょうか。従来、C++やJavaなどの多くのプログラミング言語が誕生されたが、COBOLシステムはスムーズに稼働していることはCOBOLの有効性がまだ高いことを示しました。
「コードの時代について話すのは愚かです。ロジックは劣化しません。ビジネスルールが変わるまで、そのコードは生まれた日と同じくらい優れています」とCOBOL 開発者であり、England Technical Services の社長である Bob England 氏は語りました。
実際に、COBOL システムは主に金融サービス組織と連邦政府で使用されているが、小売業界でもかなり使用されています。COBOLワーキンググループの調査による初期の調査結果では、多くの小売業者がCOBOLを使用してPOSクレジットカード取引を処理していることが判明したという。
「Walmart がそれを使用し、Target と Home Depot がメインフレームを使用していることはわかっています。」その大部分が COBOL を使用しています。
既存のCOBOLシステムを書き換えるには費用が高い?
「200兆行のコードを書き換える費用はおそらく現在 4 兆ドルから 8 兆ドルの間になり、おそらくそれ以上になるかもしれません」とレオン・カッペルマン氏が語りました。
何年も前に書かれた複雑なシステムは非常に安定していますが、機能強化の作業は非常に高価で、重要なプログラムを破壊する危険を伴う可能性があると説明しました。このように、銀行をはじめとする多くの業界で技術が進化し続けているが、COBOLシステムが多用させる理由は、COBOLシステムの優れた特徴だけではなく、交換費用が高すぎるのでやめることです。
3.COBOLの人材不足の問題が顕在化している
COBOL とメインフレームは数十年前から存在しているため、多くのプログラマーが退職し始めており、スキルを持った人材が不足します。 Society for Information Management の 2020 IT Trends レポートによると、回答者は今後 5 年間に IT 従業員の 7% が退職すると予想しています。これは、2019 年に報告された 7.1% および 2018 年の 6.9% と同様です。COBOL人材が高齢化している問題に関しては、日本も例外ではありません。日経ⅹTECHが2019年に行った「COBOLに関する実態調査」によると、1348人の回答者のうちに約6割がいまだにCOBOLを使ったシステムが存在すると話したとはいえ、50%近くの回答者がCOBOLエンジンニアの確保が難しい状態になっていると語りました。COBOLに精通する人材が退職することは、COBOLシステムを維持・運用することは難しくなるのではないでしょうか。それに、上で話したように、COBOLには保守しやすいなのに、COBOLを学習すすることは容易ではありません。COBOLのような古い言語を学ぶより、Pythonなどの現代のプログラミング言語を使ったほうがいいのは一般的な心理ですよね。また、DX促進に伴い、富士通などの大手企業がメインフレーム提供を終わるなかで、COBOLシステムまたはCOBOL人材を提供する企業がいつまでサポートし続けられかを全然分かりません。この迷路で歩んでいる企業はどうすればいいのでしょうか。
4. COBOL システムの維持・保守をオフショア企業に委託すること
メリット:
- 手頃なコストと高い品質:オフショア開発は多くの企業にとって新しい概念ではありません。日本より人件費が安い国からオフショアサービスを提供する企業に委託することです。それはコストを節約できるし、他の企業の優秀な人材を活用できるし、様々なメリットがあります。昔ながら、日本企業がテストとコーディングの作業(つまり加工の作業)を委託していたが、ここ数年、システムの開発(普通、業界の特殊な業務に関するシステムの開発)をオフショア企業に委託することが増えています。特に、創造力や経験、技術的能力が求められる開発の要件にはベトナム企業をはじめとするオフショア開発企業に委託します。COBOLも例外ではありません。COBOL維持や保守を委託することは、コストを削減しながら、高い品質を確保します。
デメリット:
- 信頼できるオフショア開発企業を選定しにくい:COBOLのような古い技術に関する経験が豊富な人材を有しながら、業界のノウハウを持っている企業はほとんどありません。
弊社の「2023年オフショア開発概要・動向」にご覧になりたい方は、以下をクリックください。
5.VTIグループ:COBOLなどの古い言語に対応可能
VTIグループは、長期にわたってベトナム・日本・韓国のお客様へソリューション提供してきた経験を持つアウトソーシング会社です。特に、COBOLシステムの維持から、保守、マイグレーションに至って、COBOL開発サービスを提供します。
VTIサビースを選ぶ理由:
- 50人以上のCOBOL人材:弊社はCOBOLに精通する人材が豊富です。それに、継続的なトレーニングによって、COBOL人材を継続的に提供することを保証します。
- 複数の業界の基礎業務を理解:積み重ねてきた経験とノウハウにより、多くの業界の業務を理解して、最適なサービスをワンストップで提供できることを信じております。
- AIやクラウドなどの先端技術に精通する:AI、IoT、クラウドなどの先端技術を活用することで、COBOLシステムをモダナイズ化して、拡張性と柔軟性を向上するのに役立ちます。
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