VTIグループ、3年連続でベトナムデジタル技術企業トップ10に選出

10月 23, 2025

2025年10月9日、ハノイにてベトナムソフトウェア・ITサービス協会(VINASA)主催の「Vietnam Top 10 Tech & Map 2025」表彰式が開催されました。VTIグループはベトナム優秀デジタル企業トップ10に選出され、今回で3年連続の受賞となりました。

2025年、同賞が初めて新たな形式で開催され、トップ10の表彰に加え「ベトナムデジタル技術企業マップ」が公開されました。これは、国内テックエコシステムにおける各企業の実行力、事業分野、発展ビジョンを可視化するためのツールになります。

今回の表彰式では、VTIグループがグローバルデジタルサービス提供分野のリーディング企業として高く評価されました。この評価は、同社が国際市場でベトナムの知見を活用し、技術で革新と価値創造を推進してきた取り組み、信頼性と実力の証明です。

表彰式で、VTIグループの最高執行責任者(COO)であるダオ・ティ・トゥ・ヒエン氏は次のように述べていました。

「3年連続でベトナム優秀デジタル企業トップ10に選ばれたことは大きな誇りで、全社員によるたゆまぬ努力の証です。今後とも、当社はAIを活用したイノベーションとグローバル展開の方針を継続し、ベトナムの知見を世界へ広げ、持続可能な技術価値を創出していきます。」

創造と革新でベトナムの技術を世界へ

VTIグループは4ヵ国に8拠点を展開し、従業員数は1,800名を超える、ベトナムを代表するIT企業です。日本、韓国、シンガポールをはじめ、幅広い海外市場にITアウトソーシングおよび包括的なテクノロジーソリューションを提供する先駆者として知られています。

これまでに300社超のグローバル顧客に対して1,200件以上のプロジェクトを実施し、製造、小売、金融・銀行・保険、医療などの主要産業において、運用管理の最適化や全社的なデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現しています。

主要のITアウトソーシングサービスには、カスタムソフトウェア開発、システム刷新・保守・運用、マネージドサービス、AI・生成AI、クラウド、IoT、ERP・CRM、ローコード・ノーコードがあります。また、「Made-by-VTI」の自社製品として、製造実行システム(MES-X)、AI搭載の入退管理ソリューション(FaceX、ParkingX)を提供し、「Make in Vietnam」の精神のもと、ベトナムの知見と世界水準のテクノロジーを融合させ、企業の競争力強化に貢献します。

重点市場である日本・韓国において確固たる地位を確立

グローバル展開「Go Global」において、日本と韓国はVTIグループがテクノロジー企業として世界市場でのプレゼンスを確立する上で極めて重要な戦略市場です。

日本では、同社は4事業所、250名超の体制に拡大し、規模と信頼性の面で有数のベトナムIT企業としての地位を築いています。VTIジャパンは、日本企業の文化に精通し、高い専門性と日本語能力を持つ250名以上のブリッジSE(BrSE)を擁しています。お客様と開発チームをつなぐ架け橋として、プロジェクトを正確かつ迅速、効率的に推進します。

各業類の知識とコンサルティング能力を強みに、製造、小売、金融・銀行・保険、医療といった分野で、USMH、野村総合研究所(NRI)、ミニストップ、GA technologiesなどの大手企業の信頼されるパートナーとして選ばれました。

韓国では、設立から約2年間でVTIコリアが迅速に信頼を獲得し、Samyang Data SystemsやYoungshine D&Cといった大手テクノロジー企業との長期的な協力覚書(MOU)を締結しました。VTIコリアは拡大を続けています。韓国語に堪能で異文化コミュニケーションに長けた現地テクノロジー専門家とベトナム人のBrSEが、韓国のお客様のニーズに最適化された柔軟で効果的なソリューションを提供しています。

重点市場である日本と韓国での力強い成長は、VTIグループの実力と信頼性、そしてグローバルなビジョンを明確に示しています。サービス品質、文化理解、人材力を強みとして、ベトナム発のテクノロジーを世界に届けていきます。

持続可能な成長方針

主な成長戦略である「AI at the Core」

「AI at the Core」の方針のもと、VTIグループはAIを製造、運営、教育、研究開発すべての業務における基盤と位置づけています。AIは、ソフトウェア開発サービスはもとより、製造実行システム(MES-X)や、AI搭載の入退管理ソリューション(FaceX、ParkingX)など、「Made-by-VTI」の自社製品にも統合されています。

開発プロセスにおいて、先駆者として生成AIの活用を進め、生産性と品質を向上させます。具体的には、AI搭載開発支援ツール「V-Copilot」で開発コストを最大40%削減し、社内向けAIアシスタント「Aura RAG Chatbot」では対話形式で企業データを高度に検索できます。

「AI at the Core」戦略は、技術力と運用効率の向上にとどまらず、AIとイノベーションを通じてベトナムの知見を世界へ届けるという当社のビジョンを推進しています。

ニアショア戦略:グローバル展開と現地密着の両立

VTIは、市場ごとのニーズにより迅速かつ柔軟で効率的に対応することを目指し、「Go Global」の推進においてニアショア戦略を中核としています。

日本では、VTIジャパンの福岡事業所がニアショア戦略の重要拠点として、日本企業との連携強化を推進しています。これにより、迅速な技術サポート、コスト最適化、サービス品質の向上を実現します。

韓国では、VTIコリアが現地の大手企業や財閥グループの戦略的なテクノロジーパートナーとなることを目指し、コンサルティングから開発、運用、技術サポートまでのワンストップソリューションを提供します。韓国に拠点を置くニアショアチームへの積極的な投資により、VTIコリアは信頼されるアウトソーシングパートナーを超え、持続可能で革新的なソリューションを提供するテクノロジーパートナーとしての地位を確立しました。

ベトナムの知見、グローバルな実行力、各市場への深い理解を融合させることは、VTIグループが世界のテクノロジーマップでの存在感を高め、ベトナム発の技術をベトナム人材の力で世界に届ける鍵となっています。

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