2025年10月24日、VTIと日本の大手エンジニアリング企業である株式会社アテック(以下、「アテック」という)は、自動車産業のイノベーション推進に向けた戦略的パートナーシップに関する協力覚書(MOU)を東京で締結しました。本提携では、よりスマートで安全なモビリティソリューションの開発を推進するために、ベトナムにオフショア開発センター(ODC)を設立することに注力します。

参画企業および協業ビジョンについて
VTIは、ベトナムのIT企業トップ10の一社であり、日本、韓国、シンガポールにも拠点を展開しています。あらゆる規模・業種の企業に対し、業務プロセス全体にわたるDXソリューションのコンサルティングと実装を支援します。過去8年間で、多様な産業において数百社のグローバル企業の信頼されるテクノロジーパートナーとしての地位を確立してきました。
日本の自動車産業では、AUTOSARやソフトウェア定義車両(SDV)の導入、自動運転技術やコネクテッドカーの需要が高まり、急速な技術変革が進んでいます。こうした変革の中、VTIは業界横断の豊富な経験を活かし、日本市場におけるイノベーション創出と新たな価値創造に貢献できる大きな可能性を見出しています。
アテックは、自動車ソフトウェア開発で30年以上の実績を持つ日本有数のエンジニアリング企業で、大手のOEMや一次サプライヤーとの長年の協業実績を有し、AUTOSAR準拠をはじめとする車載ECUソフトウェア、ネットワーク、システムに関する深い専門性を備えています。
VTIは信頼される技術パートナーとして、アテックの強みを補完する堅牢なエンジニアチームを提供します。本パートナーシップにより、自動車産業向けの革新的ソリューション開発が大きく加速すると期待されます。さらに本提携は、スケーラブルな開発体制の構築で、アテックの高度人材不足の解消を支援するとともに、高品質かつ効率的な開発サービスによりコスト最適化を実現します。
両社の協業を通じて、競争力を強化し、自動車ソフトウェア分野のイノベーションを牽引する強力なシナジーが生まれる見込みです。

日本の自動車産業、革新の新たな時代を切り拓く
協定締結式では、VTI代表取締役社長のチャン・スアン・コイ氏とアテック代表取締役社長の立花徹氏が正式に協力覚書に署名し、相互の信頼と持続的成長という共通ビジョンのもと、協業を確認しました。このパートナーシップを通じて、自動車技術のイノベーション促進や、よりスマートで安全なモビリティソリューションの実現を目指しています。
ベトナムにオフショア開発センターを設立することで、両社は同地域におけるAUTOSARの中核開発拠点の構築を構想します。オフショア開発センターは、AUTOSARをはじめとする自動車産業の高度な専門知識と各種開発ツールチェーンの活用能力を活かし、包括的なエンジニアリングサービスを提供します。
また、VTIが有する1,800名以上のオフショアエンジニアと、日本拠点の250名以上のブリッジSEというスケーラブルな人材基盤により、本パートナーシップはグローバル基準に適合する自動車ソフトウェアを確実に提供します。ロードマップの一環として、VTIは日本常駐のエンジニアとベトナムのオフショアエンジニアからなるチーム体制を構築し、開発能力と運用効率を一層強化します。

自動車産業における機会の獲得と協業の強化
協定締結式には、アテック、VTI、ならびにVTIジャパンの経営陣が出席し、長期的かつ有望な協業の始まりという重要な節目となりました。
式典では、チャン・スアン・コイ[1] 氏が以下のように述べていました。
「自動車産業は大きな可能性に満ちています。私たちは、電動車両の進展と業界全体のモダナイゼーションに大きなチャンスを見ています。アテック様からいただいた信頼に深く感謝します。本協業の成功に向けて最善を尽くし、その過程で貴重な経験とノウハウを蓄積していきます。」

本協業は単なるビジネス関係を超え、グローバルな自動車産業における相互の信頼、共通のビジョン、そしてイノベーションへの取り組みによって支えられた、持続可能なパートナーシップを築きます。

