医薬品製造のプロセスをデジタル化する弊社の自社製品・MES-X

6月 7, 2023

ベトナムの医薬品産業の変化

IBM調査結果によると、ベトナムの医薬品産業の規模は2026年までに161億米ドルに達すると予想されています。また、この産業には、2018年から2020年かけて成長率も2％で、年平均成長率（CAGR）が6％を遂げたこと。生活がより便利・快適になればなるほど、健康・生命を守られる医薬品の需要が高まることは必然です。さらに、2019年に登場した新型コロナウイルス感染症により、医薬品の高品質はもとより、製造時間を短縮させる需要も増えているようです。

パンデミックで生まれたニューノーマルはイノベーションの波がさまざまな業界に押し寄せていることを目の当たりにしています。その背景には、対策として先端のテクノロジーを活用してDX変革を実施しようとしてる企業は少なくありません。

市民の需要やイノベーションに対応するために、多くの製薬会社は生産性および製品品質を向上させるための先端技術を導入する傾向があります。

製薬プロセス全体のデジタル化を希望する大手会社

弊社のお客様はベトナムにおける医薬大手企業に向けて、医薬品製造・加工を行うリーディングカンパニーです。当時、お客様は二つの課題に直面していました。一つ目は、既存の業務フローに多くの手動作業があって、紙の書類が山のように積まれたり、生産データをエクセルに入力したりするため、紛失書類やデータ入力中のエーラーが多かったことです。二つ目は、お客様が長期受注に対応するために作業場や工場の増設を計画していたものの、既存のシステムが進歩管理や工程管理、計画管理などを処理しきれなかったことです。それにとどまらず、医薬品産業の特殊として政府機関からの許可を受けて医薬品を製造するために、お客様は医薬品等製造業許可申請書などを管理するためのシステムを求めていました。

弊社に訪れた時、お客様は多くの企業からコンサルティングをうけておりましたが、特殊的な需要に合った一つのシステムを活用するだけでいいソリューションはまだありませんでした。製造業をはじめとする業界での実績が豊富な我々は、お客様の話を拝聴して、会社や工場の状況と課題を分析した上で、医薬品等製造業許可申請書などを管理するためのモジュールを含む生産管理システム・MES-Xプラスを提案しました。

お客様のニーズにカスタマイズされる生産管理システム・MES-Xプラス

弊社のMES-Xプラス（WMS-Xのモジュールを組み合わせ）はお客様の需要に特化して設計されました。MES-Xプラスの主な機能：

全ての生産データをリアルタイムで管理
原材料や、在庫量、3段階の梱包状態等を管理して、生産・経営の意思決定支援のための生産データを検索
ライセンスステータス、オンライン医薬品登録書類の承認に関する状態を管理
部品表（BOM）の管理：ユーザー権限付与（ロール管理）をサポートする、セキュリティが高い機能
メモ作成の機能をカスタマイズ：従業員間にコミュニケーションを円滑化。生産工程を容易に検査可能

導入後の結果

MES-Xプラスを導入した2〜3ヶ月の後、目を見張る結果が出てきました。データ入力や紙書類の保管などの手動作業を大幅に削減して、書類管理時に発生したエラーや問題はほとんどないし、人手と時間を節約できました。しかも、生産データをグラフで提示して、リアルタイムで把握できるために、生産の意思決定をより正確に下せました。お客様は嬉しそうな声でその結果を話しました。