【無料電子書籍】日本ITオフショア開発の 俯瞰・動向「2024年版」
【無料電子書籍】日本ITオフショア開発の 俯瞰・動向「2024年版」
もっと見る

「2023年」上半期の製造業:生産活動回復に伴い、生成AIの活用意欲が高い

7月 11, 2023

2023年の上半期、日本の製造活動はロシア・ウクライナの紛争や、インフレによる物価高騰などの下で行われています。製造業界の全企業の業況は悪化しているが、生産活動および営業利益は回復に転じています。本記事では、上半期において製造業のハイライトをいくつか振り返ってみましょう。

 

1.業況は悪化している一方、営業利益は向上しつつある

経済産業省が実施した「2023年版ものづくり白書」では、製造業の業況は、2022年上半期から原材料価格の高騰等の影響で悪化し、企業の景況感は低調となっているという。グラフを見ると、2023年の四半期において、製造業のDI指数(DIとは、Diffusion Indexの略語で、景況感や業況の方向感を図るための指数)は2021年から低くなりつつあるようです。コロナ禍の相次いでインフレは、パンデミックを戦うために、内在する力を使い切った製造企業に打撃を与えまました。

 japanese-manufacturing-industry-situation-in-the-first-half-of-2023-image-1

ところが、営業利益は2021年から回復に転じ、2022年も増加している傾向があります。

 japanese-manufacturing-industry-situation-in-the-first-half-of-2023-image-2

ある程度、インフレに大きな影響を受けた企業が価格転嫁(エネルギー価格や原材料費、人件費などのコスト上昇分を製品やサービスの価格に転嫁すること)を実施することで、値段が過去より高くする製品を販売して、収益が過去に比べて高いようでしょう。同調査によると、原材料高騰分の価格転嫁は、約7割の企業で進んでいるが、高騰分のうち、価格転嫁できている金額は、 50~60%とする回答が最も多いという。

 

2.生産拠点は中国・ASEAN諸国へ

「2023年版ものづくり白書」によりますと、生産拠点の移転は、特に中国・ASEAN諸国との間で多い。中国については国内への回帰が新規移転を上 回った一方で、ASEAN諸国では新規移転の方が多く見られる (絵3をご覧ください)。

japanese-manufacturing-industry-situation-in-the-first-half-of-2023-image-3

2020年に三井住友信託銀行が行った調査(Link)を基にして、2010 年代以降における日系製造業の ASEAN シフトをもたらした主な要因としては、(1)中国の 国家戦略の転換、(2)日中関係の悪化、(3)中国における労働コストの上昇、の3点が挙げられます。一方、政治的な理由を抜きにしたら、「労働者の量」とか「労働者の質」とか「人件費が国内より安い」とかが主理由になると専門家が言いました。特に、IT投資の面を見ると、その動向がもっと著しくするようです。DX事業(工場のIoT化など)を推進するためのソリューションに投資する費用は高くなるとともに、日本国内より人件費が安い国のIT企業にアウトソーシングをする企業が少なくありません。

とにかく、ベトナムのアウトソーシングカンパニーを詳しくご覧になりたい方は、こちらをクリックください。

 

3.製造業の設備投資のうち、脱炭素関連やシステム・DX投資が伸びている

同調査によりますと、製造業の設備投資額は、2020年前半に大きく落ち込んだが、2022年に増加している傾向があります。特に、設備投資の目的の内訳には、2020年に比べて、旧来型の基幹システムの更新や維持メンテナンスが約2.2倍、DX関連(工場のIoT化等)が約2倍、脱炭素関連が約3倍と伸びました。

japanese-manufacturing-industry-situation-in-the-first-half-of-2023-image-4

DX事業に注力する理由として、AIや、クラウド、IoTなどの先端技術を活用することで、生産性向上とコスト削減を両立できることが挙げられます。一方、脱炭素関連に着手する企業の約3割は、脱炭素への取組によるメリットを感じていないが、運用コストを削減するために、DX事業を推進することを決意しました。

 

4.生成AIをはじめとする先端技術の活用意欲は向上動向

PwC Japanグループが6月15日に行われた「2023年 AI予測調査 日本版」の調査結果によりますと、日本は生成AIといったAI技術の活用意欲は高いことが明らかになった。日本のAI導入済みまたは導入検討中で、売上高500億円以上の企業の部長職以上の331人を対象にした同調査では、50%日本企業は、「全社的にAIを導入」または「一部の業務でAIを導入」と答えました。しかし、同調査は日本においてAI活用に対する課題をいくつか指摘しました。例として、「AIの潜在的なリスクの懸念」とか「攻めリスク、つまりセキュリティー攻撃」とか「AIによるビジネス効果が出ておらず、投資額がはるかに高い」が上げられます。それに対して、外部の専門人材を活用するとともに従業員のリテラシー向上の施策を行うべきだと専門家がアドバイスをしました。

 

VTIグループのAI開発サビース

vti-ai-service

費用対効果の高い自動ソリューションを提供することで、我々のAI開発サービスは多種多様な業種における企業を支援しております。

  • コンピュータビジョン:画像、動画、その他の視覚データを処理することで、ユーザーエクスペリエンスを向上し、効率を改善します。
  • 対話型AIと自然言語処理(NLP): チャットボット、バーチャルアシスタント、テキスト・声音の確認アプリ、翻訳ツールなどのソフトウェアを各業界に導入します。
  • データマイニング:大規模なデータセットから潜在している価値のある情報を活用し、需要予測、ビジネスプラン作成、意思決定プロセスに支援をします。

弊社のAI開発サービスを詳しく調べたい方は、こちらをご覧ください。

AI・IOTソリューション

工場の運用プロセス全体を通して、従業員の行動を効果的に監視・記録し、管理者に報告することを支援する多様なAI・IoTソリューションを提供します。以下に代表的なAI・IoTソリューションを紹介します。

  • FaceX:高いセキュリティを有する高速かつ高精度な顔認証勤怠管理システムです。
  • ParkingX:自動車両アクセス管理
  • BusEyes:工場向けのバス管理・運行アプリ
  • Smart ENE:工場向けのエネルギー管理システム
  • Smart Monitoring System:工場向けのスマート監視カメラシステム

代表的な活用事例

AIによる需要予測・企画立案補助

お客様に受注実績や商品情報から市場需要、発注量を高精度で予測できるAIアプリを提供しました。これにより、発注量や生産量を最適化したり、売上が7~10%を増やしたり、返品数を減らしたりしました。

AI搭載デジタルサイネージで顧客体験を向上

お客様は推奨された顧客体験向上の方法からAI搭載デジタルサイネージを選定しました。広告のために、新商品や割引を表示できるし、搭載されたAIカメラにより顧客動線を分析した上で、顧客の性別や年齢、感情などを推定して適切な商品を広告できるし、マップなどに表示して顧客を案内してくれるし、顧客情報管理ソフトと容易く連携できます。

AI搭載ディスク分類・検査システムによる製造品の品質向上

クラウドプラットフォームで構築され、AIを活用するディスク分類・検査システムは膨大なデータを永遠的に保持したり、不良品をリアルタイムで検出したり、マシンラーニング・AIアルゴリズムによりどのディスクが品質基準に見合うかを判定したりします。

 

ご質問・ご相談・資料請求等は、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ

 

 

 

Source:

1.https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2023/pdf/gaiyo.pdf

2.https://news.yahoo.co.jp/articles/c16e0c6e43b1166c6840c8158a610329eb46b377

3.https://cci-lobo.jcci.or.jp/wp-content/uploads/2023/06/LOBO202306.pdf

ブログ