2023年オフショア開発の 概要・動向(最新版)
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Microsoft のローコードプラットフォームのメリット、構成を徹底説明

2月 19, 2024
microsoft ローコード プラットフォームとは?

進化する市場の需要に機敏に対応し続けることが重要です。 これを達成するには、企業が迅速にイノベーションを起こし、日常業務を自動化し、情報に基づいた意思決定を行うためにデータの力を活用できるツールが必要です。 企業のすべてのニーズを満たすのはMicrosoftのローコードプラットフォーム (Microsoft Power Platform) です。

 

1.Microsoft のローコードプラットフォームとは?

Microsoft のローコードプラットフォームとは?

MicrosoftのローコードプラットフームであるMicrosoft Power Platform(以下、Power Platformと呼ぶ)は、最強のローコード開発プラットフォームの一つとして知られています。Power Apps、Power Automate、Power Virtual Agents、Power BI、Power Pages の五つ製品で構成された Power Platform は、市民開発者と技術者以外ユーザーが伝統的なコーディングを使わず、アプリやポータルを迅速に開発できるよう支えています。現在、年間利用者数200万人以上、22万社以上が Power Platform を使用していることは、強いコミュニティの構築に役立ちます。

その他に、Power Platform は、複数の端末(デスクトップ、タブレット、ラップトップ等)、OS(Android、iOS等)、オフラインとオンラインに対応できます。

*Power Platform の使用前の注意:

Power BI、Power Apps、Power Automate、Power Pages はどれでも、コーディングなしでカスタムアプリケーションやワークフローを簡単に作成できる有利なツールですが、どのツールを使用すればいいかを悩んでいる方は、まずぜひ解決したい自社の問題を特定してください。問題を明らかにすると、その問題を解決するのに最適なツールを決定できます。

1.1. Microsoft Power Apps

Microsoft Power Apps は、モダンアプリケーションや複雑なソリューションを開発・運用することをサポートするローコードアプリ開発ソフトです。

強み:

  • 超速度のアプリ開発:ローコード/ノーコードでアプリを超速度で開発することは可能なので、専門知識やノウハウを必要とせず、誰でもアプリを開発できます。
  • クラウド上で導入される:アプリはクラウドでホストされているため、どこからでも簡単にアクセスしてコラボレーションできます。
  • ハイブリッド・インテグレーションに対応可能:基本的に、Power Appsはクラウド環境で機能を最大限に発揮できます。ただし、オンプレミス ゲートウェイを使用すると、Power Appsがオンプレミスのリソースと連携しやすいです。
  • オフラインアクセス:モバイ アプリのオフライン機能をサポートし、ユーザーがネットワーク接続なしで作業できるようにします。
  • 直感的なビジュアルデザイナー:Microsoft Excel と Microsoft PowerPointのインスピレーションから設計されたビジュアルデザインナーはユーザーに親しみを与えます。
  • テンプレートとコンポーネント : 事前に構築されたテンプレートとコンポーネントはアプリ開発を加速させます。
  • 統合可能:Dynamics 365、SharePoint、Office 365等、さまざまなMicrosoftのツールと統合しやすいです。
  • DevOpsの実装:DevOpsのプロセスとパイプラインの自動化、アプリケーションライフサイクルの管理、コラボレーション、アプリの拡張をサポートするツールを提供します。
  • データソース連携可能:データベース、API、クラウドサービス等、さまざまなデータソースと連携しやすいです。
  • データ可視化:Power BIと統合することで、可視化するデータ、ダッシュボード、レポート等を作成することは可能です。
  • プロセスオートメーション:Power Automateと統合することで、ワークフローを自動化することは可能です。オートメーションを促進する強力なAIの機能を提供します。
  • 拡張性:あらゆる規模のアプリに柔軟に対応することは可能です。
  • カストマイズ可能:カスタマイズできるデザインと機能を提供します
  • セキュリティ:厳格なMicrosoftのセキュリティポリシーに従います。

欠点:

  • コスト:かなり高い。プロジェクトが大規模になればなるほど、コストが高くなる。
  • Microsoft以外のシステムと統合しにくい:Microsoft以外のシステムと統合することは思ったより複雑。
  • 高度なカスタマイズが制限:高度なカスタマイズには高度なコーディングスキルが必要。
  • データストレージ:ストレージ制限は、アプリ内に保存できるデータ量に影響を与える可能性があります。

1.2. Microsoft Power Automate

Microsoft Power Automateは、以前 Microsot Flowとして知られており、強力なワークフロー自動化ツールにより、手動作業を排除してプロセスを自動化することをサポートします。

強み:

  • ワークフロー・オートメーション:RPA(Robotic Process Automation)の機能により、反復的な作業を自動化することが可能です。
  • 統合可能:Microsoft製品と多くのサードパーティーの製品と統合することは可能です。
  • ビジュアルデザイナー:ユーザーフレンドリーなビジュアル・インタフェースを提供します。最小限のコーディングを使うだけでワークフローを作成できます。
  • コネクター:300以上のコネクターでAPI対応可能です。
  • データ操作:異なるシステム間でのデータ変換と操作を可能にします。
  • データの同期:さまざまなアプリケーション間でデータを同期し、データの一貫性を向上させます。
  • AI機能:フォーム処理やOCRといったAI機能もノーコーディングで実装できます。

欠点:

  • コスト:ライセンスコストはワークフローの規模と複雑さに応じて増加する可能性があります。
  • 複雑なシナリオ:高度なワークフローでは、式とロジックの知識が必要になる場合がありますが、これは困難な場合があります。
  • データのプライバシー:ワークフロー内で機密データを扱うには、プライバシーとセキュリティに細心の注意を払う必要があります。

1.3. Microsoft Power Virtual Agents

Microsoft Power Virtual Agentsは、企業がユーザーに柔軟に対応できるAI搭載のボットを作成できるよう支えるノーコードソリューションです。Microsoft Power Virtual Agentsによって作られたボットは、普通の会話や課題に対応し、手作業を自動化することは可能です。

強み:

  • チャットボット作成:開発者以外でもコーディングのスキルがなくてもチャットボットを作成できます。
  • プロセスオートメーション:ワークフローと統合して、チャットボットの対話に基づいてアクションを実行します。
  • 統合可能:Microsoftの製品およびサードパーティのアプリケーションとシームレスに統合することは可能です。
  • ユーザーフレンドリーなインターフェイス:チャットボットを設計および構築するための直感的なビジュアル インターフェイスを提供します。
  • NLP搭載の機能:AI を組み込んで、会話形式でユーザー入力を理解し、応答します。
  • アナリティクス:ユーザーの対話に関する洞察を提供し、チャットボットのパフォーマンスを最適化および調整できるようにします。
  • マルチチャネルのサポート:Web サイト、Microsoft Teams などの複数のチャネルがチャットボットを使用できます。
  • 複数の言語に対応可能:世界中のお客様向けに複数言語のチャットボットをサポートします。
  • カストマイズ可能:事前に構築されたコンポーネントを使用して、チャットボットを特定のビジネス ニーズに合わせて調整できます。
  • 拡張性:複数の会話を同時に処理できるため、大規模なユーザーベースに適しています。

欠点:

  • 複雑なシナリオの場合:高度なチャットボット シナリオでは、コーディングや外部サービスとの統合が必要になる場合があります。
  • コスト:チャットボットの規模と複雑さに応じて、ライセンス コストが増加する可能性があります。
  • データのプライバシー:チャットボット内で機密ユーザーデータを扱うには、プライバシーとセキュリティに細心の注意を払う必要があります。
  • メインテナンス:チャットボットの効果を維持するには、継続的な監視とメンテナンスが必要です。

1.4. Microsoft Power BI

Microsoft Power BIは、インテリジェントツールを活用することで、さまざまソースのデータを可視化して洞察を提供するビジネス・アナリティクス・サービスです。

強み:

  • データの可視化:インタラクティブで視覚的に魅力的なレポートとダッシュボードを作成できます。
  • ユーザーフレンドリーなインターフェイス:視覚エフェクトを作成するための直感的なドラッグ アンド ドロップインターフェースを提供します。
  • 統合可能:クラウド サービス、データベース、Excel などのさまざまなデータ ソースとシームレスに統合します。
  • 拡張性:小規模と企業レベルの両方のレポート ニーズに対応します。
  • データモデリング:データ テーブル間の関係を作成するための堅牢なデータ モデリング機能を提供します。
  • リアルタイムのデータ:最新の洞察を得るためのリアルタイムのデータ ストリーミングと更新をサポートします。
  • データ変換:データをクリーンアップして整形するための強力なデータ変換機能を提供します。
  • 高度なアナリティクス:複雑な計算のための DAX (データ分析式) などの高度な分析ツールが組み込まれています。
  • データセキュリティ:ロールベースのセキュリティと暗号化を実装して機密データを保護します。

欠点:

  • ライセンス費用:プロジェクトの規模と機能に応じて、ライセンス料金が増加する可能性があります。
  • データ準備の複雑さ:複雑なデータ変換には、データ モデリングの概念に関する知識が必要になる場合があります。
  • データソースの制限:一部のデータ ソースでは、サポートが制限されているか、追加のセットアップが必要な場合があります。

1.5. Microsoft Power Pages 

Microsoft Power Pages は、最新の外部向けビジネス Web サイトを作成、ホスティング、管理するための、安全なエンタープライズ グレードのローコード サービスとしてのソフトウェアプラットフォームです。

強み:

  • ウェブサイト作成可能:フォーム、グラフ、ダッシュボードなどのコンポーネントをドラッグ アンド ドロップして数分でページを作成します。
  • カスタマイズ可能: ユーザーは、ローコードまたは従来のコーディングを使用して、ニーズにカスタマイズできるページを作成できます。
  • テンプレート: 事前に構築されたテンプレートを使用してすぐに開始できます。また、既存のページに統合することが可能です。
  • 安全なサインイン: ユーザーが Microsoft、Facebook、またはその他のアカウントを使用して安全にサインインできるようにします。
  • 一元管理: 検索エンジン、チャットボット、ダッシュボードなどを 1 つのダッシュボードから管理します。
  • AI の統合: AI を Copilot でテキスト生成、フォーム構築、チャットボットに活用します。

欠点:

  • コスト:ライセンス料がかなり高いです(200米ドル/サイト/月)。
  • 複雑なセキュリティ構造:Power Pages ポータルは、複数のレベルでセキュリティを強化するための包括的なツールセットを提供します。複雑なウェブサイトを作成する時、セキュリティ設定が複雑になり、IT技術の知識がない人には難しいです。

 

2.Microsoft Power Platform の導入後、手に入られるメリット

2.1. オペレーションの合理化

企業にとっての Power Platform の最大の利点の 1 つは、運用を合理化できることです。 例を挙げると、Power Automate は従業員はデータ入力などの反復的なタスクを自動化し、手作業を削除するのに役立ちます。 これにより、時間とコストが節約され、従業員はより重要なタスクに集中できるようになります。 また、Power Apps を使用すると、企業は特定のニーズに合わせてカスタマイズできるアプリケーションを開発できるため、業務をさらに合理化し、効率を向上させることができます。

2.2.コストの削減

Power Platform は、組織がアプリケーションの開発と展開のコストを削減するのに貢献します。 プラットフォームのローコード開発環境により、高価なソフトウェア ライセンスやハードウェア リソースを必要とせずにアプリケーションを超迅速に開発できます。 さらに、クラウドベースの導入モデルにより、組織はオンプレミスのインフラストラクチャに投資する必要がなくなります。

2.3.コラボレーションの向上 

Power Platform は、組織内のコラボレーションの向上にも役立ちます。 Power Apps を通じて、ユーザーは複数の従業員が共有して使用できるアプリケーションを開発できる一方、Power Automate を活用することで、他のアプリやサービスとのシームレスな統合が可能になります。 これにより、チームが協力し、情報を共有し、同じ認識を保つことが容易になります。

2.4 より良い意思決定 

上記で話したようにローデータを可視化できるPower BIにより、企業は新しく革新的な方法でデータを分析して、目新しい洞察を獲得しやすいため、適切な意思決定を下すことができます。 また、多くのAI搭載の機能(自然言語処理(NLP)、AIアナリティクスなど)とマシンラーニングを備えているPower BIは、さまざまなデータからパータンを特定したり、トレンドを予測したりすることができます。企業はPower BIが提供する価値のあるデータを利活用して、ビジネスの成功をより容易に収められます。

2.5.プロセスオートメーションの支援

自動化機能を備えているPower Platformの製品は、コンポーネント作成や、メール送信、カレンダー設定など、ビジネスプロセスと反復的なタスクを自動化して、アプリ開発や運用の時間を短縮し、生産性を向上させるのに役立ちます。

 

3.VTI の Microsoft Power Platformでビジネスをさらに強化

VTI は、経験豊富な専門家とテクノジーを活用して、お客様のビジネスを強化するためのワンストップ ソリューションをご提供いたします。 当社のチームは、Microsoft Powerプラットフォーム内でコンサルティングと、アプリケーション開発、テストとQA、メンテナンスとサポートを含む包括的なサービスを提供できることを誇っております。

具体的に:

  • コンサルティングとアセスメント: 経験豊富な専門家たちがお客様の要件を分析した上で、お客様の既存のシステムをアセスメントして、お客様のニーズに合わせた最適なローコードアプローチを提案します。
  • アプリケーション開発:弊社はローコード開発に関する経験や実績を重ねて、お客様のニーズを満たす堅牢でスケーラブルなアプリケーションを設計・開発して提供します。
  • テストとQA:厳格なテストと品質保証プロセスにより、アプリケーションがスムーズに稼働し、優れたユーザーエクスペリエンスを提供できることが保証されます。
  • 統合、運用・支援:ローコードアプリケーションのライフサイクル全体にわたってアプリを既存のシステムとシームレスに統合し、継続的な運用・支援することを提供します。

ご質問・ご相談・資料請求等は、お気軽にお問い合わせください。

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